
卜伝流柔術腰囬居合兵法
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卜伝流
柔術
(併傳 )
腰囬居合兵法
元祖:塚原卜伝高幹
流祖:石井卜屋
中興之祖:青山(大学)蟠龍軒成芳
歴史概要
本流は、塚原卜伝高幹(1498年~1571年)を元祖とし、その甥「石井卜屋」を流祖に天流の使い手「石原市兵衛吉家」に伝授されて卜伝流と称し代々家伝とされてきた。やがて、松代藩(現在の長野県)に、刀術(剣術)、小太刀術、二刀術、腰囬居合術(居合術)、槍術、棒術、鎖鎌術、捕手術、柔術 等が伝わり、中興之祖である青山(大学)蟠龍軒成芳に於いて、卜伝流の腰囬居合と柔術に関口流柔術を加味し、主として古伝総合武術の技法が伝承された。甲斐国征 先生は第20代宗家 神長成佳 先生に入門し、千葉県船橋市の道場に月1回、15年間通い稽古を重ね続け、2002年5月に卜伝流柔術腰囬居合兵法 第21代宗家を継承された。
天道館2代目館長 仲宗根朋成は2012年、初代館長 甲斐国征先生に入門し、卜伝流柔術腰囬居合兵法を2013年から学び始める。2018年8月に皆伝(允可状)を取得。2020年8月に第22代師家(師範家)、2021年7月に第22代宗家の継承状を拝受。
松代藩系統の卜伝流は現在、『腰囬居合』と『柔術』の2種類が残り、『腰囬居合』は「右脇を締めつつ、右肘下に左手が位置する双手(両手)斬り」と「跳び違えるように足を踏みかえながら相手を斬突し極める事」。『柔術』は「大刀(打刀)・小刀(脇差)を帯刀した状態からの技法」と「当て身技(突き、蹴り、打ち)や関節技、寝技、締め(絞め)技、投げ技、固め技だけでなく、自分また相手が帯刀している大刀・小刀を用いて、相手を斬突し極める事」が、それぞれ2種目の大きな特徴である。

〈縦鳥居の構え〉
2025年3月1日
卜伝流柔術腰囬居合兵法系譜
(参考文献・引用)
- 卜傳流柔術併傳腰廻居合兵法 / 甲斐国征天道
- 武芸流派大辞典(増補大改正) / 綿谷 雪、山田 忠史
- 松代町史 下巻